ファイバーレーザー溶接機のことは、サンクス製作所にお任せください

安く、誰でも高品質な溶接ができるファイバーレーザー溶接機
圧倒的に操作が簡単
若手社員でも
1人で溶接が可能
作業時間が短縮
作業時間は
従来の80%減
導入コストが安い
本体価格は
従来溶接機の1/4
価格は従来のレーザー溶接機のおよそ1/4。
今日初めて触った人でも、職人が仕上げたような溶接ができ、歪みも焼けもほとんど出ないため、歪み取りや仕上げの後工程もほぼ不要。板厚1mmの薄板も、アルミのような難溶接材も問題なく溶接できます。
かつて数千万円クラスで、一部の大企業だけのものだったレーザー溶接機が、いま一般の町工場でも無理なく導入できる設備になりました。まさに「現場で本当に使える溶接機」の登場です。

ファイバーレーザー溶接機(ダイナレーザー)
大げさに聞こえるかもしれませんが、これは溶接の世界に起きた革命だと私たちは考えています。
溶接現場の積年の課題
- 歪み取りや仕上げ加工に時間を取られて、納期がいつもギリギリ
- 社内でも限られた熟練工しか対応できず、工数にムラが出る
- 溶接は熟練に時間がかかり、人材確保が難しい
溶接の現場では、こうした悩みが何十年も"当たり前"のこととして扱われてきました。
しかしいま、その「当たり前」が音を立てて崩れ始めています。長年職人の腕に委ねられてきた溶接の現場が、設備の力で根底から変わろうとしているのです。
ファイバーレーザー溶接機の溶接の様子



このコラムでは、ファイバーレーザー溶接機の基本から、導入で現場がどう変わるのか、従来工法との違い、価格相場と失敗しない選び方、そして導入前に知っておくべきデメリットまで、販売・サポートを行うサンクス製作所が現場目線で解説します。
ファイバーレーザー溶接機とは


ファイバーレーザー溶接機とは、光ファイバーの中で増幅した高品質なレーザー光を熱源として、金属を溶かして接合する溶接機です。母材と電極の間にアーク放電(電気の火花)を発生させる従来のアーク溶接(TIG溶接や半自動溶接)とは異なり、「光」の力で溶接するのが最大の特徴です。
レーザー光は極めて小さな一点に集中するため、熱が影響する範囲が非常に狭く、溶接の宿命だった歪みや焼けがほとんど発生しません。さらに近年は、ガンタイプのトーチを手に持って作業する「ハンディタイプ」が登場し、これまで据置型の大型設備が中心だったレーザー溶接が、一般の工場で誰でも使える"現場の道具"へと一気に進化しました。
いまファイバーレーザー溶接機が注目されている理由は、大きく3つあります。
ファイバーレーザー溶接機の特徴
| 特徴 | 内容 |
| 歪みが出ない | 熱が母材全体に回らないため、歪み取り作業から解放される |
| 溶接焼けが出ない | 熱影響部が狭く、ステンレスの変色も最小限 |
| スパッタが飛ばない | 火花の飛散粒がほぼ出ず、除去作業が不要 |
| 薄板・アルミに強い | 板厚1mmでも穴があきにくく、アルミにも対応 |
| 操作が簡単 | トーチで溶接線をなぞるだけ。TIGのような繊細な技術は不要 |
| 条件を登録できる | 板厚・材質ごとに条件を保存し、誰でも同じ品質を再現 |
| 本体価格が安い | 中国製なら従来のレーザー溶接機の1/4程 |
ファイバーレーザー溶接機のよくある機能について紹介
ファイバーレーザー溶接機には、作業性と仕上がりを大きく左右するさまざまな機能が備わっています。
フィーダー一体型による省スペース化、ダブルワイヤーによる能率向上、細いファイバーコア径による深い溶け込み、スロースタート&ダウンモードによる始終端の品質安定など、代表的な機能をご紹介します。現場の用途や求める仕上がりに合わせて、最適な仕様をお選びいただけます。
フィーダー一体型
装置がコンパクトにまとまり、設置スペースを削減でき、移動や段取りが簡単。ケーブルや配線がすっきりまとまり、作業環境が整理されます。
スポット溶接モード(挟み込み不要)
挟み込み不要で、当ててトリガーを引くだけの点付け溶接が可能。仮止め作業を大幅に短縮します。
トーチに設定変更画面
トーチの手元画面で出力やモードを変更可能。本体に戻らず、その場で溶接条件を調整できます。
ダブルワイヤー
2本のワイヤーを同時に供給し、幅広の溶接や肉盛溶接の能率を高めます。
トーチの取り外しが可能
トーチは取り外しが可能。メンテナンスや交換が簡単に行えます。
ウォブリング機能による幅広溶接
レーザー光を高速で円や線などのパターンで左右に振動させることで、幅の広い溶接ビードを形成する技術。
細いファイバーコア径
コア径が細いためエネルギー密度が高く、深い溶け込みときれいなビードを両立します。
金属ワイヤーの自動供給
金属ワイヤーを同時に供給しながら溶接する方式。作業者は供給されるワイヤーに合わせて、手を引くだけで簡単に溶接が可能
レーザーポインタ
溶接前にポインタで狙い位置を確認できるため、狙いのズレを防げます。
スロースタート & ダウンモード
溶接の始点・終点で出力を緩やかに変化させ、クレーターや焼けを抑えます。
持ちやすいトーチ
軽量で握りやすいグリップ形状。長時間の作業でも疲れにくい設計です。
安全装置
2トリガーなど複数の安全機構を搭載。誤照射を防ぎ、安心してお使いいただけます。
ファイバーレーザー溶接機の溶接画像









言葉で説明するより、まずは実際の溶接の様子をご覧ください。
溶接の様子
鉄・T字・厚板
ステンレス・1.2mm
アルミ・T字・1mm
上の動画は、鉄のT字厚板をファイバーレーザーで溶接している様子です。火花の少なさ、ビード(溶接跡)の美しさ、そして作業のスピード。「本当に溶接?」と思われるかもしれませんが、これがいまの溶接現場で起き始めている変化です。
次の章から、この機械を導入すると現場が具体的にどう変わるのかをご説明いたします。
ファイバーレーザー溶接機の導入効果
溶接の現場には、長年解決できなかった課題が積み重なっています。

従来の溶接工法(TIG溶接)
溶接業界の積年の課題
- 歪みの発生
- 溶接焼け
- 薄板溶接での穴あき
- アルミ溶接の難しさ
- 品質のばらつき
- 熟練者への依存
ファイバーレーザー溶接機は、この6つの課題をまとめて解決します。
導入した現場で実際に起きる変化を、まずは一覧でご覧ください。
ファイバーレーザー溶接機で解決できる問題
| 導入前(従来の溶接) | 導入後(ファイバーレーザー溶接) | |
|---|---|---|
| ① 人材・教育 | 一人前になるまで2〜3年 | 1週間〜1か月で戦力に |
| ② 後工程 | 歪み取り・仕上げに5〜10時間 | ほぼ不要 |
| ③ 作業時間 | 溶接30分+歪み取り10分=40分 | 10分(80%減) |
| ④ 対応できる仕事 | 薄板・アルミは断ることも | 板厚1mm・アルミもOK |
| ⑤ 導入コスト | レーザー溶接機は1,000万円超 | 従来の1/4 |
何十年も変わらなかった溶接現場の常識が、この一台でまとめて覆ります。
「本当にここまで変わるのか」と思われるかもしれません。ひとつずつ、具体的に見ていきましょう。
① 若手社員が1人で"職人の溶接"ができるようになる
従来の溶接では、安定した品質を出せるようになるまで2〜3年の修行が必要とされてきました。TIG溶接に至っては「一人前になるのに10年」と言われる世界です。
ファイバーレーザー溶接機なら、板厚・材質・溶接内容に合わせた出力条件をあらかじめ登録しておけば、今日初めて触った人でも、職人が仕上げたような溶接ができます。
本当に魔法のような機械ですが、これは魔法ではありません。職人が経験で身につけてきた技術が、この機械に集約されているということです。

もちろん、ある程度の条件出しは必要です。しかし、溶接のわかる方が条件を作り、初心者や新人に「こういうふうにやるんだよ」と指導していけば、これまで2年、3年かかっていた教育・トレーニングの期間を、1週間〜1か月というレベルまで短縮できます。人材不足に悩む現場にとって、これほど大きな変化はありません。
② 歪み取り・仕上げの後工程がほぼ不要になる
レーザー光は熱の影響範囲が極めて狭いため、母材全体に熱が回りません。その結果、歪みはほとんど発生せず、溶接焼けも大幅に抑えられます。
従来の溶接では、溶接そのものよりも「溶接後の歪み取り」に5時間、10時間を費やすことも珍しくありませんでした。
ハンマーで叩き、バーナーで炙り、それでも取り切れない歪みに悩む。その後工程が、ほぼ丸ごと不要になります。ビードも美しく仕上がるため、グラインダーでの仕上げ作業も最小限で済みます。

ステンレス 厚さ 1mm
③ 作業時間が従来の80%減になる
後工程が不要になることで、トータルの作業時間は劇的に短くなります。
サンクス製作所の実測では、従来のアルゴン溶接(TIG溶接)で「溶接30分+歪み取り10分=計40分」かかっていた作業が、ファイバーレーザー溶接ではわずか10分。トータル時間で80%の削減です。
さらに大きな案件では、これまで20時間かかっていた工程が、レーザー溶接なら5時間で完了したという事例もあります。作業時間が1/4になれば、同じ人数で受けられる仕事量は単純計算で4倍。生産計画の立てやすさも、まったく別次元になります。

④ 断っていた薄板1mm・アルミの案件が受けられるようになる
薄板は熱で穴があく。アルミは熱伝導が高くて難しい。そんな理由で、これまで案件を断っていた現場は少なくないはずです。
ファイバーレーザー溶接機なら、板厚1mmの薄板でも穴あきを気にせず溶接でき、アルミのような難溶接材でも、条件をセットすれば安定した仕上がりが得られます。
ステンレスの美観が求められる製品にも強く、これまで「うちでは無理」と断っていた仕事に挑戦できるようになります。溶接機の導入が、そのまま受注の幅=ビジネスの幅の拡大につながるのです。

⑤ 導入コストは従来のレーザー溶接機の1/4
| モデル | S30 | S40 | D50 | D60 | D70 |
|---|---|---|---|---|---|
| 外観 |
|
|
|||
| 出力 |
700W (入力電圧:100V/200V) |
900W (入力電圧:200V) |
1200W (入力電圧:200V) |
1500W (入力電圧:200V) |
1800W (入力電圧:200V) |
| 値段 | 170万円 | 190万円 | 250万円 | 290万円 | 325万円 |
| ワイヤーフィーダー | フィーダー一体式 | フィーダー一体式 | フィーダー格納式 | フィーダー格納式 | フィーダー格納式 |
| 特徴 | 100V使用可能 |
フィーダー一体型 ハイパワー ダブルワイヤーフィーダー対応 |
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コンパクト 超軽量 |
|||||
| 加工可能範囲(SUS) | 〜2.5mm | 〜3.5mm | 〜5.0mm | 〜6.0mm | 〜7.0mm |
| 本体重量 | 21kg | 22kg | 41kg | 42kg | 43kg |
| トーチの重量 | 0.48kg | 0.48kg | 0.48kg | 0.48kg | 0.48kg |
「レーザー溶接機は高い」。そのイメージは、もう過去のものです。かつて据置型のレーザー溶接機は1,000万円を超えるのが当たり前で、導入できるのは一部の大企業だけでした。
現在のハンディファイバーレーザー溶接機は、従来のレーザー溶接機の本体価格のおよそ1/4。作業時間80%減の生産性向上と合わせれば、投資回収の計算が現実的に成り立つ設備になりました。
低価格・簡単な操作・高い品質・壊れづらい。これまでの溶接機では両立しなかった4つが、同時に手に入る。それがファイバーレーザー溶接機です。
従来の溶接方法との違い|比較表つき
「今使っているTIGや半自動と、具体的に何が違うのか」。ここでは代表的な溶接方法と比較してみましょう。
| 項目 | ファイバーレーザー溶接 | TIG溶接 | 半自動溶接(MAG/MIG) |
|---|---|---|---|
| 熱源 | レーザー光 | アーク放電 | アーク放電 |
| 習熟期間の目安 | 数日〜1か月 | 数年〜 | 数か月〜 |
| 溶接速度 | ◎ 非常に速い | △ 遅い | ○ 速い |
| 歪み・焼け | ほとんど出ない | 出やすい | 出やすい |
| スパッタ | ほぼ発生しない | 少ない | 多い |
| 後工程(歪み取り・仕上げ) | ほぼ不要 | 必要 | 必要(スパッタ除去含む) |
| 薄板・アルミ | ◎ 得意 | ○ 高い技術が必要 | △ 苦手 |
| 品質の安定性 | 誰がやっても安定 | 技量に依存 | 技量に依存 |
TIG溶接との違い
TIG溶接は仕上がりの美しさに定評がある一方、溶接方法の中でも特に習熟が難しく、スピードも遅い工法です。ファイバーレーザー溶接は、TIGの美しさに匹敵する仕上がりを、数倍の速度で、しかも入熱が少ないため歪みを抑えて実現できます。トーチを溶接線に沿って動かすだけなので、両手でトーチと溶加棒を操るTIGのような繊細な技術も不要です。
半自動(アーク)溶接との違い
半自動溶接はスピードに優れますが、スパッタ(火花の飛散粒)が多く、その除去作業や歪み取りといった後工程が必ずついて回ります。ファイバーレーザー溶接はスパッタがほとんど発生せず、焼けも最小限。溶接した瞬間が、ほぼ完成形です。
YAGレーザー・CO2レーザーとの違い
同じ「レーザー溶接機」でも、光を発生させる仕組みが違います。従来のYAGレーザーはランプ励起のため電力消費とメンテナンス負担が大きく、CO2レーザーはミラーで光を伝送するため取り回しに制約がありました。
ファイバーレーザーは、電気を光に変える効率が高く、光ファイバーで自在に光を届けられ、発振器も長寿命。装置を小さく、安く、壊れにくくできる。だからこそ「手に持って使うハンディレーザー溶接機」が実現したのです。
なぜ初心者でも"職人品質"の溶接ができるのか?
ファイバーレーザー溶接機の仕組みと進化
「初心者でも職人の溶接ができる」と聞くと、にわかには信じがたいかもしれません。その理由を、機械の仕組みと近年の進化から解き明かします。
光ファイバーで増幅した高品質なレーザー光が熱源
ファイバーレーザーは、特殊な元素を添加した光ファイバーの中でレーザー光を増幅させる方式です。ファイバーの中で磨き上げられた光は品質(集光性)が非常に高く、極めて小さなスポットに高いエネルギーを集中できます。
この「小さな点に強い熱」こそがポイントです。母材の必要な部分だけを瞬間的に深く溶かし、余計な熱を周囲に伝えない。深い溶け込みと少ない入熱の両立です。アーク溶接では職人が長年の経験で追い込んでいたこの絶妙な入熱コントロールを、機械が光の性質そのもので実現しているのです。

ハンディレーザー溶接をリードするのは、中国メーカー
ここで多くの方が気になるのが「この分野を引っ張っているのはどこか」という点でしょう。答えは中国メーカーです。
かつてレーザー溶接機は、数千万円クラスの価格で一部の大企業しか導入できない設備でした。その構図を壊したのが、世界最大の製造業市場を背景に、激しい開発競争と圧倒的な量産を続けてきた中国のレーザーメーカーです。発振器から自社開発し、桁違いの生産台数でコストを下げながら、性能は年々進化する。その結果、「高性能なのに価格は従来の1/4」という、少し前なら考えられなかった機械が生まれました。

ダイナレーザー
「中国製=安かろう悪かろう」というイメージは、産業用レーザーの世界ではもう過去の話です。高性能なファイバーレーザー溶接機が現場に届く価格になったからこそ、日本の町工場でも「誰もが職人品質」の時代が始まったのです。
条件のメモリー登録機能="職人の技"をデータとして再現
初心者でも高品質な溶接ができるもうひとつのカギが、条件のメモリー登録機能です。
板厚・材質・溶接内容に合わせて、レーザー出力や周波数などの条件をあらかじめ機械に登録しておけば、作業者は条件を呼び出してトーチを動かすだけ。
職人が「勘と経験」で調整していた領域が、データとして保存され、誰でも再現できるようになります。ベテランの技術を会社の資産として残せる。技能継承に悩む現場にとって、これは溶接品質以上に大きな価値かもしれません。

サビ・塗装除去(クリーニング)などの機能
機種によっては、溶接に加えてレーザーによる表面クリーニング(サビ・塗装・黒皮の除去)にも対応します。溶接前の下地処理や溶接後の焼け取りまで1台でこなせるため、工程全体の効率化にもつながります。
デメリットと導入前に知っておくべき注意点
ここまで良いことばかりお伝えしてきましたが、ファイバーレーザー溶接機は万能ではありません。販売する立場だからこそ、導入前に知っておいていただきたい注意点を正直にお伝えします。
すべての中国製ファイバーレーザーが良いわけではない
ここまで中国製の実力をお伝えしてきましたが、誤解のないようにお伝えしておきます。中国製なら何でもいい、という話ではありません。
中国には数え切れないほどのレーザーメーカーが存在し、その中身は玉石混交です。実際、次のようなトラブルの話も耳にします。
中国製メーカーのよくあるトラブル
- 出力表示ほどの実力がなく、カタログ値どおりに溶接できない
- 数か月で故障し、部品の供給元がわからず修理できない
- 日本語のマニュアルやサポートがなく、操作方法を誰にも聞けない
- 安全対策が不十分で、そのままでは現場に入れられない
- 販売店が輸入して売るだけで、条件出しの相談にも乗ってもらえない
価格の安さだけで選んでしまうと、「導入したのに使えない機械」が工場の片隅で眠ることになりかねません。これは私たちが最も避けたい事態です。
だからこそ、どのメーカーの機械を、どの販売店から買うかが決定的に重要になります。
発振器を自社で開発している実力あるメーカーか、部品供給とメンテナンスの体制があるか、そして日本側で条件出しや安全教育まで面倒を見てくれる販売店か。
サンクス製作所がメーカー選定に3つのポリシーを設けているのも、この見極めを私たちが引き受けるためです。選び方の具体的なポイントは、後述の「価格相場と失敗しない選び方」で詳しくお伝えします。
隙間(ギャップ)に弱く、部材精度と治具がカギになる
レーザーのスポットは非常に小さいため、部材同士の隙間が大きいと光が抜けてしまい、うまく接合できません。半自動溶接のように「多少の隙間は溶接で埋める」という使い方は苦手です。
対策は、曲げ・切断など前工程の精度を確保すること、治具でしっかり突き合わせること。ワイヤー送給装置付きの機種なら、溶加材を足しながら溶接することで、ある程度の隙間には対応できます。
条件出しには溶接の知識が必要
「誰でも使える」のは、適切な条件が登録されていることが前提です。新しい板厚や材質に対応するための条件出しには、溶接の基礎知識と試行錯誤が必要になります。
裏を返せば、溶接のわかる方が一度条件を作れば、あとは新人にも展開できるということ。導入初期の条件出しさえ乗り越えれば、その後の運用は一気に楽になります。サンクス製作所では、この最初のハードルである条件出しからサポートしています。
レーザーならではの安全対策が必須
ハンディレーザー溶接機は、レーザー安全規格で最も高い「クラス4」に分類される機器です。レーザー光が直接、あるいは反射して目に入ると重大な障害につながる恐れがあるため、以下のような対策が必須です。
安全対策
- レーザー波長に対応した専用保護メガネの着用
- 遮光カーテン・パーテーションによる作業エリアの区画
- 作業エリアへの立ち入り管理と表示
- 溶接ヒューム対策(集塵・換気)

「危ないから使えない」ということではなく、「正しく管理すれば安全に使える」機械です。サンクス製作所では導入時に安全教育を実施し、安心して運用を始められる体制を整えています。
機種によっては厚板・肉盛りなど不得意な領域もある
ハンディタイプのファイバーレーザー溶接機には、出力に応じた板厚の上限があります。厚板の多層盛りや大きな脚長が必要な構造物の溶接は、従来のアーク溶接に分があるケースもあります。
すべてをレーザーに置き換えるのではなく、薄板・外観部品・数物はレーザー、厚板構造物はアーク、と適材適所で使い分けるのが、現場を最も強くする考え方です。
サンクス製作所は接合溶接、肉盛溶接など用途に合わせたファイバーレーザー溶接機をご用意しています。
ファイバーレーザー溶接機の価格と失敗しない選び方
「結局、いくらで買えるのか」「何を基準に選べばいいのか」。ここでは価格相場と、後悔しないための選び方のポイントを解説します。
国産と中国製で価格の違い
ハンディファイバーレーザー溶接機の価格は、メーカーと仕様によって大きく異なります。おおまかな目安は次のとおりです。
同じ「ハンディファイバーレーザー」でこれだけの価格差が生まれる理由は、後述する量産スケールの違いです。大切なのは本体価格だけで判断せず、条件出しのサポート・安全教育・メンテナンス体制まで含めたトータルで比較することです。
| 種類 | 価格帯の目安 |
|---|---|
| 従来型の据置レーザー溶接機(YAG等) | 1,000万円超〜数千万円 |
| 国産メーカーのハンディファイバーレーザー | 数百万円〜1,000万円前後 |
| 中国製ハンディファイバーレーザー | 100万円台〜300万円台が中心 |
※価格は時期・出力・付属設備により変動します。詳細はお問い合わせください。
700W〜1800W、溶接できる板厚から出力を選ぶ
出力は「溶接したい板厚」で選びます。おおまかな目安は以下のとおりです。
サンクス製作所では700Wから1800Wまでをラインナップし、今後は3000Wの機種も投入予定です。迷ったら「いま一番多い板厚」と「今後受けたい仕事の板厚」の両方を教えてください。最適な出力をご提案します。
| 出力 | 溶接できる板厚の目安(軟鋼・ステンレス) |
|---|---|
| 700W | 薄板〜2mm前後 |
| 1500W | 〜3mm前後 |
| 1800W | 〜4mm前後 |
※突き合わせ・1パスでの一般的な目安です。材質・継手形状・条件により変わりますので、実際の可否はサンプル溶接でご確認ください。
空冷式と水冷式、どっちがいい?
ファイバーレーザー溶接機の冷却方式には、空冷式と水冷式があります。
水冷式は冷却能力に優れる一方、チラー(冷却水循環装置)の分だけ本体が大きくなり、冷却水の管理やメンテナンスの手間が増えます。機械が大きくなれば、現場での移動や設置の自由度も下がります。
対する空冷式は、コンパクトで移動がラク、水回りのメンテナンスが不要。現場での使い勝手を最優先するなら、空冷式が断然おすすめです。
サンクス製作所が「全機種空冷」にこだわっているのは、まさにこの理由からです。弊社の取り扱う機械は、1.8kWの高出力機でも空冷式。しかもワイヤー送給装置一体型のコンパクト設計なので、狭い現場でも既存設備に影響を与えず運用できます。

ダイナレーザーの上部のファン(空冷式)
「中国製=安かろう悪かろう」はもう古い
「安いのはわかった。でも中国製で品質は大丈夫?」これは正直、一番よく聞かれる質問です。だからこそ、はっきりお答えします。
サンクス製作所が選んだダイナレーザーは全く問題ありません。
ダイナレーザーの安さは、品質を削った結果ではありません。量産スケールの結果です。レーザーの心臓部である発振器を自社開発し、年間10万台以上を生産する体制。この桁違いのスケールがあるからこそ、高性能と低価格が両立するのです。

ダイナレーザー
性能面でも、ファイバーコア径20μmの高品質ビームによる深い溶け込み、1.8kW出力でも空冷を実現する設計力、そして全世界35か国以上に広がるネットワークによるメンテナンス体制。「安くて高性能」には、明確な裏付けがあります。
とはいえ、中国メーカーが玉石混交であることも事実です。だからこそサンクス製作所は、取り扱うメーカーを次の3つのポリシーで厳選しています。
サンクス製作所のメーカー選定基準
- 私たち自身が惚れ込めるか スペックではなく「これなら現場が変わる」と信じ切れる機械だけを扱う
- 一緒に育てていけるか 現場の声をメーカーに返し、次の改良につなげてくれる相手か
- 顔の見える相手とつながれるか 間に何社も入る取引では、現場の声はメーカーに届かない
私たちが選んでいるのは「機械」ではなく、お客様と一緒に喜べる「仲間」です。

ダイナレーザーの社長(左)とサンクス製作所のメンバー
補助金・助成金は使える?
ファイバーレーザー溶接機は、ものづくり補助金をはじめとした中小企業の設備投資を支援する制度の対象となるケースがあります。生産性向上や技能継承といった導入効果は、申請理由としても説明しやすい設備です。
公募時期や要件は年度によって変わるため、最新情報の確認が必要です。導入のタイミングにも関わりますので、補助金の活用を検討されている方は、お早めにご相談ください。
なぜサンクス製作所はファイバーレーザー溶接機を届けるのか
代表の想い
最後に少しだけ、私たちサンクス製作所がなぜこの機械を届けているのか、その原点をお話しさせてください。
タイの工場で、中国製ファイバーレーザーに衝撃を受けた日
代表の野呂の原点は、テクノコート株式会社で溶接の世界に飛び込んだことにあります。現場で溶接技術を一から学び、ものづくりの奥深さと難しさを肌で感じ、その後、テクノコートアジア株式会社(タイ)の代表に就任。
海外の製造現場で品質管理や生産体制の構築に携わる中で、溶接における人材不足や品質のばらつきといった課題に、日々向き合ってきました。
そんな中で出会ったのが、中国製のファイバーレーザー溶接機でした。

代表取締役 野呂 智之
誰が溶接しても、仕上がりが変わらない。歪みや焼けが抑えられ、後工程の手間が大幅に減る。そのファイバーレーザー溶接機の品質と安定性に、衝撃を受けました。
何年もかけて職人を育てなければ出せなかった品質が、目の前で、経験の浅い作業者の手から生まれている。ファイバーレーザーを導入した現場が変わる瞬間を、タイで何度もこの目で見てきました。
「誰もが溶接職人になれる時代をつくる」というビジョン
あの経験から確信していることがあります。中国製ファイバーレーザー溶接機のおかげで、本当に溶接の世界が変わる、ということです。
日本の製造業は、世界に誇る品質へのこだわりを持ちながら、熟練者の減少と若手育成の難しさという深刻な課題を抱えています。
溶接の現場では特にその影響が大きく、「人によって品質が変わる」属人性が長年の悩みでした。

大型ローラーの肉盛溶接の様子
この状況を変える道は、人の技術ではなく、設備で品質を安定させること。そして、その設備はもう目の前にあります。タイの現場で見たあの変化を、今度は日本の現場に届けたい。
「誰もが溶接職人になれる時代をつくる」。そのビジョンを実現するために、サンクス製作所を立ち上げました。
売って終わりにしない、伴走し続ける理由
長く溶接機の販売に携わる中で、「機械は導入したけれど、使いこなせていない」というお客様を何度も見てきました。それはお客様にとっても、販売する側にとっても、本当にもったいないことです。
だからサンクス製作所は、溶接機を売って終わりにしません。販売はあくまでスタート。
導入前のご相談から、条件出しのサポート、安全教育、操作レクチャー、そしてメンテナンス・修理対応まで。現場で機械を使いこなし、きちんと運用できるところまで伴走する。それが私たちのモットーです。

導入までの流れ、まずは実演・サンプル溶接から
「うちの材料で、本当にできるのか」。その疑問は、実際に見て、試していただくのが一番です。サンクス製作所では、次の流れで導入をサポートしています。
サンクス製作所へのご依頼の流れ
- ご相談 お電話・お問い合わせフォームから。現在の溶接方法やお悩みをお聞かせください
- 実演 出張実演またはオンライン実演で、実際の溶接をご覧いただけます
- サンプル溶接 お客様の材料をお預かりし、実際に溶接して品質をご確認いただけます
- 導入・立ち上げ 納品時に安全教育と操作レクチャーを実施。条件出しもサポートします
- アフターフォロー メンテナンス・修理・追加の条件出しまで、導入後も伴走します
購入を決める前に、自社の製品で仕上がりを確かめられる。だから安心して判断できます。
よくある質問(FAQ)
Q. ファイバーレーザー溶接機の寿命はどれくらいですか?
A. 心臓部であるファイバーレーザー発振器は長寿命で、一般に数万時間クラスの設計寿命とされています。日常的に交換が必要なのは保護レンズやノズルなどの消耗品程度。空冷式なら冷却水関連のメンテナンスも不要で、維持の手間を抑えて長く使えます。
Q. 使うのに資格は必要ですか?
A. レーザー溶接そのものに必須の国家資格はありません。ただしクラス4のレーザー機器のため、保護メガネの着用や作業エリアの区画といった安全管理は必須です。サンクス製作所では導入時に安全教育を実施しますので、初めての方も安心してお使いいただけます。
Q. 家庭用・100Vで使える機種はありますか?
A. 弊社が取り扱うのは工場・事業者向けの業務用機です。ハンディレーザー溶接機はクラス4のレーザー機器であり、適切な安全管理ができる環境での使用が前提となるため、ご家庭でのDIY用途にはおすすめしていません。電源仕様など詳細はお問い合わせください。
Q. 銅やチタンも溶接できますか?
A. 鉄・ステンレス・アルミのほか、銅やチタン、真鍮などにも対応可能です。ただし銅はレーザーを反射しやすいなど、材質ごとに条件出しのポイントがあります。まずはサンプル溶接で、実際の材料での仕上がりをご確認ください。
Q. 購入前に試すことはできますか?
A. はい。出張実演・オンライン実演のほか、お客様の材料でのサンプル溶接を承っています。「この板厚でできるか」「この材質でどんな仕上がりになるか」を、購入前に確かめてからご判断いただけます。
まとめ 溶接の現場を変える一歩を、ここから
ファイバーレーザー溶接機とは、光ファイバーで増幅したレーザー光を熱源とする、次世代の溶接機です。最後に、この記事のポイントを整理します。
ファイバーレーザー溶接機のポイント
- 歪み・焼けがほとんど出ず、後工程が激減。作業時間は従来の80%減
- 条件を登録すれば初心者でも職人品質。教育期間は2〜3年から1週間〜1か月へ
- 薄板1mm・アルミなどの難材にも強く、受注の幅が広がる
- 中国メーカーの技術進化と量産力により、本体価格は従来の1/4に
- 隙間に弱い・安全対策が必須などの注意点は、サポート体制のある販売店選びでカバーできる
かつて高嶺の花だったレーザー溶接機は、いま「現場で本当に使える」溶接機になりました。
職人の腕だけに頼る時代から、誰もが職人品質を出せる時代へ。溶接は間違いなく新しい時代に入りました。そしてそれは遠い未来の話ではなく、すでに始まっている現実です。
ご購入前になんでもご相談ください
「うちの材料で使えるのか」「操作は難しくないか」など、ご購入前の疑問には4つの方法でお応えします。
いずれも無料でご利用いただけます。

出張実演
実機を積んで、お客様の工場までお伺いします。実際の材料を溶接しながら、性能と操作性をその場でご確認いただけます。

オンライン実演
最短当日から対応可能。カメラで溶接部を大きく映しながら、気になる点にリアルタイムでお答えします。

電話対応
「まずは話だけ聞きたい」という方はお電話でどうぞ。仕様や価格、導入の進め方まで担当者がお答えします。

サンプル溶接
お客様の材料をお送りいただければ、サンクス製作所で溶接してサンプル品をお届け。仕上がりを実物でご確認いただけます。